【関節・靭帯】肩の解剖学

肩の関節(鎖骨の関節)

引用:プロメテウスアトラス総論運動器系

1.真の関節
→軟骨の2つの滑動表面が接触している関節。関節包で覆われている。

肩甲上腕関節:肩甲骨+上腕骨
肩鎖関節:肩甲骨+鎖骨
胸鎖関節:胸骨+鎖骨

 

2.機能的関節
→真の関節とは違い、関節構成体(軟骨、関節包など)を持たない。生理学的な意味では関節と言える。

肩峰下関節(第2肩関節):肩峰下アーチ部分
肩甲胸郭関節:肩甲下筋+前鋸筋の間

 

 

真の関節

引用:プロメテウスアトラス総論運動器系

 

まずは真の関節である、

肩甲上腕関節、肩鎖関節、胸鎖関節

について説明していきます!

 

肩甲上腕関節

引用:プロメテウスアトラス総論運動器系

肩甲上腕関節いわゆる肩関節は

1.不安定性が高い関節
2.自由度の高い関節

です。

 

これは臼蓋と上腕骨頭の大きさの関係によるもので、関節窩は狭く、上腕骨頭の1/3程度しかありません。

それを補うように肩甲骨が自由に動き、関節唇や関節包、インナーマッスルが存在する為、自由度は高い関節だと言えます。

 

 

引用:プロメテウスアトラス総論運動器系

この肩甲上腕関節ですが、一般的には

「後方・下方の組織が硬くなり、前方に不安定性が出やすい関節」

と言われています。

 

肩関節の3つの安定化機構には、

1.関節窩、関節唇
2.関節包・靭帯・腱板
3.肩甲胸郭関節(機能的な安定化)

があり、骨性の安定性が低い為、軟部組織に依存しているところが大きいです。

 

 

関節包(関節上腕靭帯)

不安定な肩を守るために関節包は上腕骨頭の2倍の面を有しています

 

関節上腕靭帯は以下の3つ

①上関節上腕靭帯(SGHL)
②中関節上腕靭帯(MGHL)
③下関節上腕靭帯(IGHL)

特にIGHLは肩関節外転位においてもっとも重要な支持機構です。

 

 

肩鎖関節

引用:プロメテウスアトラス総論運動器系

肩峰と鎖骨からなる関節を肩鎖関節と言います。

ただそこに関わる靭帯や滑液包はとても多いです。

 

 

 

 

 

上肢を挙上した際、

肩甲上腕関節:40%
肩甲胸郭関節:20%
胸鎖関節:10%
肩鎖関節:10%
その他:20%

が関与すると言われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肩甲骨の動き

・挙上、下制
・内転、外転
・上方回旋、下方回旋
・前傾、後傾

に動きます。

マッスルバランスによって肩甲骨のアライメントは決まります。

その為、アライメントをみる際には、肩甲骨周りのマッスルバランスを評価する必要があります。

 

評価①:肩甲上腕リズム(立位)

上肢を挙上する時に、肩甲上腕関節と肩甲骨が2:1の割合で動きます。

さらに詳しく見てみると、スキャプラプレーン上、最初の30°における比率は3:2。

30 °を超えると5:4になると言われています。

 

評価②:肩甲上腕リズム(背臥位)

背臥位で屈曲90°から水平屈曲

・肘が上に行く→肩甲骨が下方回旋
・肘が下に行く→肩甲骨が上方回旋
・そのまま→通常の肩甲骨の動き

 

評価③:Scapular dysinesis

タイプ1:肩甲骨下角の突出
タイプ2:肩甲骨内側縁の突出
タイプ3:上縁の早期挙上、過度な上方回旋
タイプ4:正常

 

 

・臼蓋上腕リズム

・ship roll(下垂位での骨頭の上下動揺)
・ball roll(骨頭の転がり運動)
・gliding(骨頭の滑り運動)
・rotation(軸回旋運動)

これらの動きが複雑に絡み合うのが臼蓋上腕リズム

 

 

 

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