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肩甲骨の触診

  • 2021年1月20日
  • 2021年1月20日
  • 解剖学

肩甲骨の触診

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肩甲骨の名称

 

 

 

肩甲棘・上縁・下縁

肩甲棘

全体の位置を把握するために、両手の手掌を使って被験者の上背部を軽く圧迫すると棒状の骨隆起(肩甲棘)が確認できます。

 

上縁

上縁は指を頭側から肩甲棘に対し直角にあて触診します。
→肩甲棘の上縁には僧帽筋中部線維が停止

 

下縁

指を尾側から肩甲棘に対して指を直角にあて下縁を触診します。

肩甲棘の下縁は上縁に比べて彎曲が大きいので注意して触れるようにしましょう!
→下縁からは三角筋の後部線維が起始

 

肩峰角

肩甲棘の下縁を外側方向へ触れていくと、ほぼ直角に前方へと折れ曲がる様子が確認できます。この折れ曲がる角が肩峰角です。
→肩峰角は三角筋中部線維と三角筋後部線維を区別するランドマークとなる。

 

棘三角

肩甲棘の上縁や下縁を内側へ触れていくと徐々に肩甲棘の隆起がなくなり、三角州のように平坦化していく様子が触診できます。この部が棘三角部です。
→棘三角には僧帽筋の下部線維が停止してくるだけでなく、大菱形筋と小菱形筋の筋間を区別するランドマークともなる

 

内側縁

被験者を腹臥位とし、対象側の肩関節を他動的に伸展、内転させます。

この操作により内側縁は胸郭から浮き上がり、その位置を把握しやすくなります。

内側縁の位置を大まかに把握したら、もう一度肩関節を元の位置に戻し、内側縁を触れます。

 

下角

①肩甲挙筋内側縁に沿って尾側へ触れていくと、外側縁とにより構成される下角を確認できます。

一方向から触れるのではなく、内側縁と外側縁から三角(下角)を挟むように触診し、下角の頂点を把握しましょう。

 

②下角の頂点は、広背筋と大円筋とを区別するためのランドマークとなります。

被験者を背臥位とし、肩関節を屈曲した肢位にします。

指を下角の頂点から前方に向かって滑らせると、広背筋と大円筋との筋間に指が入る様子が触れられます。

 

外側縁

①被験者を腹臥位とします。

対象側の肩関節を伸展・内転させ、下角を含めた内側縁を胸郭から浮かせ、下角の位置を把握します。

 

②下角を確認出来たら、被験者の肩を軽度外転位へと戻し、下角からの関節窩へ伸びる外側縁を触診します。

骨縁に対し指を直角にあて、関節窩へ向かって触っていきます。

 

上角

①上角は僧帽筋上部線維に覆われ、かつ前方に曲がっているため、その触診は意外に難しいです。

まず、大まかな上角の位置を把握するために、一方に指を上角付近にあて下角を確認します。

 

②肩鎖関節を軸として、回転させる要領で下角を内側・外側へと動かします。

下角を動かすことで上角も付随して動くため、その様子を触れ、上角の大まかな位置を把握する

 

③おおよその上角の位置が確認出来たなら、内側縁と上縁とにより構成される上角を触診する。
→上角の頂点は肩甲挙筋を触れる際の重要なランドマークとなります。

 

④肩甲挙筋は上角を構成する内側縁側に停止するので、指を上角の先端部にあて、軽く圧迫しながら指を内側へ滑らすと、1横指半から2横指幅の筋腹を触診することができます。

 

関節下結節

①被験者を腹臥位とし、肩関節は軽度外転位とします。

外側縁を関節窩へと触れながら、1/2ほど触れたところで指の向きを変えます。

指腹側を用いながら、さらに外側縁を関節窩方向へと触診していきます。

 

②関節窩に近づくにつれて、クリアな骨縁からやや広めの膨隆する部分を触れることができます。

この膨隆部が関節下結節です。

関節下結節のすぐ近くを腋窩神経が通過するので、注意して触診する。

 

③上腕三頭筋長頭の収縮を利用して関節下結節を触診してみましょう。

被験者を座位とし肩関節を90°屈曲、さらに内旋位とし肘関節を屈曲した肢位を開始肢位とします。

 

④開始肢位より、被験者の前弯に肘関節伸展に対する抵抗を加え、上腕三頭筋長頭に等尺性収縮を反復させます。

上腕三頭筋長頭を手掛かりに関節下結節を触診します。

 

烏口突起

①被験者は座位になります。

まず鎖骨の胸骨端(胸鎖関節に相当)肩峰端(肩鎖関節に相当)を確認しましょう。

その後、鎖骨の全長を三等分し、外側1/3の部位より1横指尾側へ指を進めると烏口突起を触診することができます。

 

②烏口突起を確認したならば、烏口突起の上縁に沿って外側へ指を進めるます。

そうすると、示指大の烏口突起尖端部を触診することができます。

尖端部は小胸筋の停止部でもあり、強く圧迫すると大変痛いのでソフトに触るようにしましょう。

 

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